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『追想五断章』 米澤穂信 

追想五断章
作中に挿入されたリドルストーリーにどんな意味があるのか、考えながら読みました。
この「考えながら」読んだということが、私にとってはポイントが高いです。簡単すぎて結末が見えてしまうでも難しすぎて考えられないでもない、丁度いい情報の出され方でした。

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『ジョーカー・ゲーム』 柳広司 

ジョーカー・ゲーム
昭和12年に開設された「D機関」と呼ばれるスパイ養成学校。それに関わった陸軍軍人、卒業して敵国に潜伏した者など、話ごとに語り手が変わり、5つの話に共通する登場人物は「D機関」の発案者でかつて優秀なスパイであったと噂される結城中佐だけ。
そういう構成だったということもあってか、読む前の印象よりもずっと読みやすかったです。

結城曰く、「殺人、及び自決は、スパイにとっては最悪の選択だ」。
…なるほど、言われてみれば納得なのだけど、今まで私が抱いていたスパイのイメージとは少し違う気がします。陸軍内にあってはものすごく異質な存在なのに、一旦任務に就けば人目を惹かぬよう波を立てぬようふるまうのだと思うと…すごいとしか言えませんね。

どの話も面白く読みました。が、少し物足りないかなあ。5つの中でどれがいちばん面白かったかを書こうかと思ったのだけど、ガツンとくる話がなくて選べない。結城がストーリーに直接的に絡む話がひとつ欲しかったな。

『秋期限定栗きんとん事件 下』 米澤穂信 

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
感想を書くのが遅くなりましたが、上巻を読んだ勢いもあって、発売日に買って一気読み。

放火事件の犯人は予想したとおりだったけど、予想外でちょっとびっくりしたこと、深読みしすぎていて肩透かしをくらったことなどいろいろあって楽しかったです。上巻を読んでから下巻を読むまで1日空いて、そのときは「なんでもう一日待って一気に読まなかったんだっ!」とじりじりする気持ちでいたのだけど、今思うとそのおかげであれこれ考えた(勘ぐった、かも;)から余計に楽しかったのかな。

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『秋期限定栗きんとん事件 上』 米澤穂信 

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
小市民を目指す小鳩くんと小佐内さん。春、夏ときて今度は秋。本当に楽しみにしていました!

発売日にいそいそと買いに行って、まず目に入ったのが帯の
「小鳩くんに、彼女ができました。」
え、え、ええ!?ここでものすごく動揺したのは私だけではないはず。だって、私の中では小鳩くんの相手はどうしたってやっぱり小佐内さんなんだもん…。

すぐに読みたかったけど、上巻を読んだら続きが気になるに決まっている。だったら下巻の発売を待って一気に読もう!としばらく我慢、がまん。
で、昨日の夜、「2日で読み終えればちょうど発売日(11日)だよね」と本を開きました。

…これが失敗だった!2日で読むはずが、読み始めたら止まらずうっかり夜中までかけて一気読み。
おまけに続きが気になって寝られやしない;

小佐内さんは笑顔の下に何かを隠しているよね?
でもって、明らかにアヤしいあの人の目的はいったい何?
更に最後に明らかになった事実。え、その人にも裏があったの!?

ああもう、明日が待ち遠しい!

『儚い羊たちの祝宴』 米澤穂信 

儚い羊たちの祝宴
帯には「ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた、暗黒連作ミステリ」と書かれています。まさにその通り、ラストに驚きが用意された連作短編集。
ラストでのそれも短い文章でのどんでん返しは短編ミステリにのぞむ大きな要素だとは思いますが、それを堂々帯にうたっているというのもすごいですね。だからどうしても読んでいるこちらとしては、そのどんでん返しを見破ってやろうと思うのだけど、毎回それができないままラストを迎えることに…。
現実と幻想の端境にいるような独特な雰囲気も手伝って、今まで読んだ米澤作品では感じなかったような後味の悪さです。
面白かった?と聞かれたら「面白かった」と答えるけれど、好きかと聞かれたら「あんまり好きじゃないかな」かなあ。


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