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『風が強く吹いている』 三浦しをん /新潮社 

風が強く吹いている 
私は自他共に認める駅伝好きです。
そもそも祖父が駅伝が好きで、思い出すのは、お正月に皆から離れてラジオを耳に当てる姿。その影響でか、テレビ中継がされるようになってからは駅伝のテレビ観戦は我が家の年中行事になりました。家を離れた今でも、お正月に実家に行くと、父と私と弟でその年の駅伝について話しているとつい熱くなり、ウチの相方と弟の嫁は「この人たちにはついていけんよ」という顔をするなんてこともあったりします。

だから、この本が箱根駅伝を目指す10人の物語だと知ったとき「年末に、読もう。きっと盛り上がるにちがいない」と心に決めながら、一方で少し心配でもありました。
だって、10人のうちのほとんどが陸上経験なしの子で、それが箱根を目指すんでしょう?それって普通に考えたら途方もない夢物語ですよね。もしも ”今までやったことのないスポーツだけど、憧れの先輩に会いたくてちょっと頑張っちゃったら実は才能があって全国大会に行けちゃった” みたいな話だったらどうしよう?好きな作家さんだけに、ガッカリするのがこわいな。

だけど、それは杞憂でした。
確かに、これは夢物語なんだと思う。実際にはこんなことは起こらないのだろうなとも思う。
だけど、ここには私を毎年テレビの前に座らせる何かと同じものがある。
それが何かを上手く言葉にできないのがもどかしい。ただ、きらきらしたとても美しいそれを、てらいなく真っ直ぐに描いてくれていることがとても嬉しい。
箱根路を走る彼らの姿に、私の心に残るいろいろな場面が重なる。私が憧れた、勇気をもらった、選手たちの走りが重なる。

読んでよかった。読んでいる間中胸が熱くて、何度も涙しました。
これからもずっと、私はお正月はテレビの前に座ると思う。きっとその度にこの物語を思い出すんだろうな。
私にとって、とても大切な一冊になりました。

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風が強く吹いている(新潮社)三浦しをん

「風が強く吹いている(新潮社)三浦しをん」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読み比べてみてください。 =2007年1月6日...

  • [2007/01/06 22:11]
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