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『告白』 湊かなえ 

告白昨年からずいぶん話題になっていて気になっていました。
「今まで読んだことのない作家さんのテレビで話題になっているほどのベストセラー」というのは、なんとなく買いづらかったりもするのですが、本屋大賞ノミネートの記事を読んでいたら気持ちが盛り上がってきたので今がチャンス!と購入。

”後味が悪い”ということはあちこちでなんとなく目にしていたし、本屋さんのポップにも書いてあったので覚悟して本を開きました。

どうしても少し内容に触れてしまうので、未読の方はご注意ください。

1話目「聖職者」は女教師の告白。殺されたわが子のことを語っているというのに感情が抜け落ちているかのような語り口と、改行のほとんとない文字で埋まっているように見える紙面に、じわじわとした怖さを感じつつ一気に読みました。
終盤、それまでになんでもないように話されていた事柄の中にあったいくつかの伏線が頭のなかで繋がっていく時はぞくぞくしたし、ショッキングな結末と読者を置き去りにするような後味の悪さには思わず本を閉じて息を吐いてしまいました。
こういう感じ、私は嫌いじゃないだけに、正直続きを読むことがためらわれました。
この後をどう続けるのだろう?

少し心配しながら読み始めた二つ目の話は、告白を受けたクラスの女性徒が語ったその後の彼らの話。彼女から見た「少年A」の印象が「聖職者」で語られた印象とかなり違っていて、「そうかこういうふうに続けていくのか。語り手によって見える姿が違う少年の真実は想像するしかないってことなのかな?心配なんていらなかったかも」とわくわくしました。
が、その後の話で少年2人が語り手となり自分の心情を吐露してしまったことに、私は少しがっかりしてしまって…。これは個人的な好みだとは思うのですが;
でも、彼らの、特に「少年A」の心情については本人が語るよりも周り人物の語りから想像するだけの方が怖かったんじゃないかなあ。

最後まで面白く読んだことは間違いないのですが、それでもこの物語の結末に救いのなさは感じても、「聖職者」で感じた”わけのわからない怖さと後味の悪さ”は感じられなかったです。
期待が大きかっただけに、少し残念。

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コメント

祝★ブログ復活

胸騒ぎがしてひさ~しぶりに訪問してみたらブログ復活してる!!
パソコンの前でニンマリしちゃったよ。
すごいなーあたし、臭覚働いたかも?

「告白」は実は気になっている本。
うむうむ、イメージは湧いてきたわよ。

今一番読みたい本は
三浦しをん「光」。
そろそろ図書館から我が家にやってくる頃。あー楽しみだな~ 
↑買わないところが相変わらずセコい私

不景気の波に乗り、会社の帰休日があるおかげ?で読書する余裕が出来てる今日この頃・・・
本って中毒性があるから次から次へと読みたくなるモノだよね。
そんなこんなで、凍月さんのブログ再スタートとタイムリーに重なったので、次に読む本の参考にさせてもらうね。

さてと、早く小僧たち寝かせて今夜は
角田光代「Presents」のつづきを読まないと!

また覗きに来るね。





Re: 祝★ブログ復活

訪問感謝!
本当に久しぶりの更新なのに、すごいカンだね?

しばらくぶりに感想を書いてみて、やっぱり読んだ本についてあれこれ考えながら文章を書くのが好きなんだなあと改めて思いました。ただ、時間がかかるのでいつまで続けられるかは謎ですが…。

私も図書館は利用するよー。特に単行本は読みたいもの全部はとても買えないし…。
三浦しをんの『光』は私もちょうど図書館の順番が回ってきたところなの。奇遇だね。週末に読みたいなと思ってます。

ぼちぼち更新していくので、また遊びに来てね。

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湊かなえ『告白』

告白湊 かなえ双葉社このアイテムの詳細を見る 今回は、湊かなえ『告白』を紹介します。デビュー作の割には読ませる文章力があるし、第1章の衝撃の告白「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです。」以降どうなるのかなと思いながら読むことがで...

  • [2009/02/18 22:08]
  • URL |
  • itchy1976の日記 |
  • TOP ▲

告白

ベストセラー小説「告白」(湊かなえ著)を読む。 かなり世間と書店をにぎわせているこの作品、 前々から興味があった。 そして、王様のブランチにて「第1章の完成度が高すぎる」的な感じで紹介されていた。 そこでさらに興味が沸いた。 そして、読む。

  • [2009/04/06 13:10]
  • URL |
  • 下町バカドールシアター |
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告白

装幀は片岡忠彦。第29回小説推理新人賞の「聖職者」に、追加掲載と書き下ろし。 終業式の日、教師森口悠子は生徒たちに、校内で亡くした娘...

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