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『魚神』 千早茜 

魚神
本土から追われた人々が住む閉ざされた島。捨て子で姉弟として育てられた白亜とスケキヨは、お互いのみを心の拠り所としていた。やがてスケキヨは島の裏側の町へと売られ、白亜は美貌で評判の遊女となっていた。

表紙の雰囲気とあらすじから、好みの話に違いないと思ってはいました。
もっともっとぬめぬめとしてひんやりしている文章かと思っていたのですが、読んでみたら思ったよりもぬめぬめ度が低かったです。物足りないところもありましたが、全体としては好きな感じ。

ここからはネタばれしていますので。ご注意を。

スケキヨは白亜にとって自分の半身で、どんなに離れてもその魂を求めずにはいられないけれど、それとは別に、蓮沼のことをひとりの生身の男として愛している白亜というのも確かにいた、というふうに私は読みました。

とにかく蓮沼が、出てきたときから最後までとても魅力的で。
スケキヨの、どこか常ならぬような魅力ももちろんちゃんと書かれてはいるのだけど、後半はどうしても見えるところにいる蓮沼に気持ちが行ってしまって、それがクライマックスで最高潮に達してしまったものだから、その後の白亜とスケキヨが私の中で印象が薄くなってしまったのでした。
ラストはまどろみのなかをたゆたうような気持ちで本を閉じたのですが、そのときも頭の片隅から蓮沼の最期が離れず…;
いや、これはさすがに私の読み方が曲がっているのだと思います。だけど、それくらい蓮沼がツボだったのです。
彼にここまでひきずられない方が物語をちゃんと受け取れたのではないかと思うと、自分が残念。

新作が出たらぜひ読みたいと思う作家さんがまたひとり増えました。

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