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『空の中』 有川浩 /メディアワークス 

空の中民間で開発された超音速ビジネスジェット機が、テスト飛行中に高度2万メートルで突然爆発した。その事故から一月後、演習中のイーグル2機のうち1機がまたも突然爆発。同じ空域で、同じような条件での相次ぐ事故。そこには一体何が?
同じ頃高知の海岸では、上空をイーグルで通過する父のために海岸へ向かった少年が、謎の生き物を拾っていた。

面白かったです!発売後ネット上で評判になっていたのも頷けます。読む気満々で図書館にリクエストしていたので書評などは出来るだけ読まないようにして待っていたのですが、読み終わった今となっては「ぐずぐず待ってるぐらいなら、さっさと買っとけばよかったっ!買っても絶対後悔しなかったのにっ」という気持ち。
あとがきで作者が「怪獣物と青春物足しっぱなして空自で和えてる」と書いていて、本屋でそこを立ち読みしたときは「一体どんな話だ!?」と思ったものですが、その言葉どおりでした(苦笑)。

物語のわりと早いうちに「高度2万メートルに一体何があったのか」は判明するのですが、これには本当に驚きました。私は面白ければどんなにトンデモない設定でもOKですが、それにしてもスケールが大きいですね;

私のツボだったのは「青春物」の部分。事故からひとり生還した光稀と、民間機の開発機関から調査に派遣されてきた高巳、それから謎の生き物「フェイク」を拾った瞬と、その幼なじみの佳江。2組の男女を軸に物語は進んでいきます。
物語が進むにつれてそれぞれの関係は変化していくわけですが、その変化を描く文章の瑞々しい感じがすごく好き。指先が触れる、指が頬に触れる、など「触れる」という行為にこんなにドキドキするなんて(笑)
高巳と瞬はタイプは違うけど、どちらもとても魅力的です。瞬の理知的でいて危うい感じもいいけど、器の大きい高巳もかっこいい。大人のようにしたたかぶっているけど、彼だってまだまだ青臭いと思うけどね。・・・そこもまたいいんだけど。

もちろん登場人物が好きなだけではなくて、物語そのものもとても好みでした。でも何を書いてもはじめのネタを割っちゃいそうなので細かい内容については自粛。

読後感もすごくいいですね。読み終えたのは夜中の3時でしたが、明るい光の中にいるような気分でした。

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  • [2010/02/27 22:58]
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