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『れんげ野原のまんなかで』 森谷明子 /東京創元社 

れんげ野原のまんなかで秋庭市のはずれに建つ新しい図書館。そこに勤める文子が図書館で出会う小さな謎たち。

この設定だけでも本が好きな人は大喜びですよね。
ススキ野原の中に立つこの図書館に、銀杏の葉が降る秋がきて、雪の降る冬がきて、野原が一面のれんげに覆われる春がくる。謎ときは小粒だけどとても季節感があってよかったです。

はじめの話は、小学生の男の子が相次いで図書館に居残りを計る、その理由は?というもの。
この話は楽しかったけど、印象は「ほんわりとしていい雰囲気だけど、おお!とかいう感じじゃないな」だったんですね。でも、次の話、またその次の話と読み進むうちに印象は変わりました。ほんわりと優しい雰囲気につつまれてはいるけれど、痛みも悪意も描かれている。読み終えた今振り返ってみると「あれ?結構辛口?」と思うくらいに。
読みはじめの印象よりもずっと読み応えがあったな、と思います。

あと、もうひとつ私が「これは!」と喜んだこと。
<続きは大事なところに触れるので、未読の方はご注意下さい>

それは文子の能勢への気持ち、です。

読み始めた時、「なんだ能勢さん結婚してるのかー。残念っ」と思ったのです。だって、こういう雰囲気の話でこの設定じゃあ文子と能勢に恋愛感情が芽生えることはないと思うじゃないですか。
だけど、私は文子の気持ちで読むわけだから、探偵役が素敵だとどうしても恋愛テイストも期待しちゃうんですよね。だから、「残念」と。

でも、違いましたね。
書かれているのは文子の気持ちだけだし、これがこの先どうなることもないのかもしれないけど、私は「おお!そうだよね!恋しちゃうよね~」と大盛り上がりでした。

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