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『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信 /創元推理文庫 

春期限定いちごタルト事件”春期限定いちごタルト”というからにはやっぱり春が終わる前に食べた・・・いやいや、読んだほうがいいのかしらん、と手に取りました。読んでみたら、特に春に読まなくちゃ、というわけではなかったのですが(笑)。

面白かった!ネットのそこここで「面白い」という評判を見かけていたのでどうしても期待してしまっていたのですが、その期待を外すことない楽しさでした。

「小市民を目指す」小鳩くんと小佐内さん。裏を返せばふたりはもともとは小市民ではないということですよね。だけど、はじめはふたりともその気配は見せない。語り手の小鳩くんもまあかなり猫かぶりではあるけど、でも「本当は結構切れ者なんだぞ」っていうのが言葉の端々に出ている気がするのだけれど、小佐内さんに至っては、かなりおとなしい人に気を使ってばかりいる弱々しい感じの小さな女の子の顔しか見せていなくて。でも読んでいるこちらにしてみれば「でもそれは本性を隠した仮の姿なんでしょう?本当はどんなすごい子なのよっ、早く本性見せなさいっ!」なんです(笑)
ただ、どんなに小市民を目指していても、どうしても事件(といっても謎はすぐそこに転がっているようなものだけど)に巻き込まれてしまう。これぞ学園探偵物!ですね。
ひとつの出来事が語られるたびにほんのすこしずつふたりの隠そうとしている顔が見えてくる、そのさじ加減もいい感じだと思います。

これからこのふたりはどうなるのか(「小市民」もそうだけど、ふたりの関係がどうなるのかが特に)も気になりますが、彼らの中学時代に何があったのかも気になります。
他にもちょっとしたことで「これ、別の話に繋がってたら面白いなあ」とか「そこもうちょっと詳しく知りたいな」と思うことがいくつかありました。そういう「聞き足りない感じ」が読み終わったところですぐに終わってしまわないわくわく感につながっているのかもしれません。

他の作品も読んでみたくなりました。確かこの方の『氷菓』が積読になっている気が・・・。探してみようっと。

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