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『雨にもまけず粗茶一服』 松村栄子 /マガジンハウス 

雨にもまけず粗茶一服親に強引に勧められた京都の大学受験を全てすっぽかし、コンサートに行っていたことがバレてしまった遊馬。茶道坂東巴流家元の長男なので「京の空気を吸って来い」というわけなのだが、彼は子供のころにいい思いをしなかった京都には行きたくないのだ。怒り心頭の父に比叡山へ行かされそうになった遊馬は家に伝わる茶杓を持って家出。友人の家に転がり込むが、何故か京都で暮らすことになってしまう・・・。

茶道の経験はないけれど芸事への憧れはたっぷりなので、冒頭の茶会の風景からわくわくしました。着物の女性の後姿の描写やら軸の説明やら、あちこちに「粋だなあ」と思う文章がちりばめられていて、読んでいて楽しくて楽しくて。
はじめは遊馬のあまりにも手応えのない坊ちゃんぶりにイラついたりもしましたが、それでもふとした拍子に育ちの良さがにじみ出ちゃうのを読むと「ふふふ」と笑ってしまっているんですね。「ああすっかり遊馬のペースに乗せられちゃってるな、私」という感じ。
いつまで続くんだろうなーと思っていた京都での家出生活に区切りをつけたエピソードがとても心に残っています。正直「こんなエピソードが用意されてるなんて予想外だよー、不意打ちだよー」とオロオロしちゃいましたが。
最後は、京都に来た時よりもちょっとだけ大人になった遊馬を感じつつ、あたたかい気持ちで本を閉じました。

とても面白かったです。
これをもし高校に入学する前の春休みとかに読んだらきっと「茶道部に入部しよう!」と思ったに違いないわ(苦笑)

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